4コマ漫画を描くことが日課という人がいる。

ギャラリー親かめ子かめ金曜日、在廊スタッフのオカベサトシさん。

自ら岡部工房を立ち上げ、墨を使った手書きのイラストをはじめ、パソコンを使ったデザインやイラスト、針金ロボットなど、いろんなものを手掛けている。

 

オカベさんの作ったものとの出会いは、親かめ子かめので行われていた写真家チャーリーさんのジャズライブの模様を収めた写真展だった。初めて訪れた際に、さまざまな作家さんの品物を販売しているアートボックスがあり、その中でボビンやネジをワイヤーで固定したネックレスを発見し、即買いした記憶がある。

ネジや工具類のメタリックで無機質な素材感の中に宿る普遍的な美しさに惹かれている私にとってはまさにツボなアクセサリーとして目に映った。ハードな素材なのになかなか愛嬌があり可愛い…と。

その後、毎年、秋に仙台市内のギャラリーで展開される仙台アンデパンダン展で、オカベさんと初めてお会いした。

なかなか個性的な人だなぁ〜〜というのが第一印象だった。

 

その後、親かめ子かめに通うようになり、宙色ジャパンでもご一緒することになった。

 

オカベさんは、あまりしゃべらないイメージがあったので、初めは、そのマイペースな感じと独特な存在感が謎めくばかり…だった。

しかし、そんな彼から生み出される4コママンガの主人公オカブーなどのキャラクターを通して、オカベさんの知られざる一面が少しづつひも解かれているのかと感じ始めた。

”あぁ、彼は、こんな風に物事を捉えているのね、結構、面白い人なのね!”と。

キャラクター・オカブーによって説明されている部分があり、そこで、オカベさんの感覚や人となりが見えてきているのかと思う。

 

2016年、2018年とオカブーは、オカべさんと共に海を渡った。

宙色ジャパンで訪れたパリのギャラリーでもオカブーを見ていた子供たちから、「ミニョン、ミニョン!(かわいい、かわいい)」と言われたり、大人たちにもうけていた。

キャラクターたちは言葉の壁を軽~く飛び越え、自由にコミュニケーションを取り始める。どこにいてもキャラクターというものは、強いものなのだなぁ〜〜と感じた記憶がある。

 

 

さて、オカベさんの描く4コマ漫画とは。

主人公オカブーを中心にした子ブタやヒヨコのキャラクターが織りなす、ささやかな日々の事柄がゆる~い感じで描かれている。

 

ここで、少し4コマ漫画に登場するキャラクターたちを紹介することにしよう。

主人公オカブー(オスブタ3歳。オカベさんの分身でもあり、憧れでもある(本人談))を中心にブーコ(メスブタ4歳。この4コママンガのアイドル的存在。現実的でちょっと辛口)、オカピー(メスのヒヨコ0歳。誠実さが売り)が織りなす日々の出来事。

そのほかにも、エドワード(オカピーの双子の弟0歳)やキャサリン(オカピーの妹。倹約家の0.0?歳)、ジャック(オカピーの弟。生意気盛りの0.0?歳)なども登場してくるようである。

 

 

そんなオカベさんの日課として、2010年からほぼ毎日続いている4コマ漫画がいよいよ、今年の1月に3,000回を迎えるという。それを記念した個展が行われます。

 

オカベサトシ展「どこでなにをしてても。」

 

過去の4コマ漫画の原画が、すべてファイリングされ、読み放題!そして、墨によって描かれた最新作も展示されるようです。

 

なかなか稀有な展覧会となりそうな予感。

 

ギャラリー内にありますオカバックスでコーヒーなどを飲みながら、読みふけるもよし!在廊しているオカベさんとオカブー談義に花を咲かせるのもよし!ギャラリー親かめ子かめの送る新春第一弾の展覧会をどうぞお楽しみください。

 

毎日、描き続けていたら、3,000回という大台にたどり着いた4コマ漫画。

けれど、それは、一つの通過点に過ぎないのかもしれない。オカベさん独自の画道の道程は、今後も続いてゆくのだろう。

オカブーというキャラクターと共に、オカベサトシの成長と冒険は続く。

オカベサトシ展/どこでなにをしてても
2019年1月9日(水)~14日(月)

2010年からほぼ毎日描き続けている4コマ漫画の原画と墨絵の新作展示。

時間…10:00~17:00(最終日 16:00まで)
会場…書ギャラリー親かめ子かめ

展示詳細

髙橋 典子

画家/ライター

岩手生まれ、宮城県亘理町在住。

2004年から個展活動開始。
個展、グループ展多数。

Horizon(水平線・地平線)をテーマに、日常の中、自己が感じたリアリティーを色彩に置き換えた半具象的な平面作品をミクストメディアで製作。

宮城県をベースとし、関東・関西でも展示。

2016年親かめ子かめにて個展「自然形象~Human as a part of nature」開催。

2016年、2018年、海外遠征グループ・宙色Japan「日仏交流展SUMI」(Espace Japon/フランス・パリ)に参加。

文筆作業として、河北新報・夕刊「まちかどエッセイ」にて連載。
(2016年10月から2017年2月)
また、2014年1月から、ブログ「My Horizon」を開始。
絵の製作のことや日々、感じているモノゴトを綴っている。

”描くことと書くこと”に喜びを感じながら創作活動を行っている。

http://noriko-takahashi.hatenablog.com/

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